アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<書籍紹介>「サブプライム問題とは何かーーアメリカ帝国の終焉」(春山昇華。宝島社新書)

 サブプライム問題はひと落ち着きするどころか、ますます影響は深刻化している。2月28日には、新たにAIGが米保険会社としては最大規模の1兆1700億円の損失が出たと発表。同日、FRB議長は今後、中小金融の破たんを懸念していると表明。ますます事態は深刻化している。
このサブプライム、「高金利住宅ローン」と和訳されている。そのため、わが国における1990年代以降のバブル経済崩壊に伴う銀行の不良債権処理問題同様、景気悪化で借り手が返済不能になったというレベルで認識されている。
この間、サブプライム問題を扱う書籍も、同様の視点から論じているが、本書は、サブプライムローンはそんなレベルではなく、そもそも自宅を持てない者に、いいことばかりいって貸し付ける「悪徳サラ金みたいなもの」とその本質を突いた取り上げ方をしている。
そうなると、借り手の多くが破たんするのは時間の問題だから、その深刻度は一般認識以上に深刻になるのは必然といってもいいだろう。

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