あいかわらず、米国=世界標準といって、米国の政策を追随するわが国政府。これに対し、筆者は米国内をルポして、「とんでもない!」と警鐘を鳴らす。
1980年代のロナルド・レーガン政権以降、新自由主義経済(大企業の競争力を高めることで経済を上向かせるとして企業に対する規制を緩和。社会保障は削減)を進めた結果、貧富の格差は急激に拡大し、従来の中間層すら貧困層に転がり落ちたという。
筆者はまずサブプライムローンで破産した家族を訪ね、この商売そのものが社会的弱者を食い物にした一種の詐欺商法であることを暴く。
次に、いまや肥満=富裕層ではなく、貧困層でこそ急増している現場を訪ね、政府が配る無料給食券のメニューが高カロリーのためで、これでファーストフード産業界が大儲けしている実態を暴く。