「明治安田生命保険(相)」(東京都千代田区)といえば、業界3位ながら、05年に発覚した不払い問題で、金融庁から最初の業務停止命令を受けたように、営業優先経営の典型的生保と見られる。
調査報告によれば、同社の過去5年間(06年3月まで)の不払い額は約115億円にも上るという。
その明治安田生命を相手取った、注目すべき「不払い訴訟」(生命保険金等請求事件)が現在、東京地裁で審議されている(写真=訴状表紙)。
原告は建設関係の中小企業と代表者。
原告は当時の代表者を被保険者とした生命保険契約を1995年2月に明治安田生命との間で結び、6年以上、毎月保険料を払って来た。
そうしたところ、前代表者は2001年4月、心筋梗塞により横浜市戸塚区内の病院で死亡した。
そこで原告は保険金を請求したところ、「告知義務違反」を理由に契約の解除を通告されると共に、保険金の支払いを拒否されたという。