東証1部、中小企業向け保証人付きローン会社大手SFCG(旧商工ファンド)の大島健伸社長一族が経営する投資会社「ケン・エンタープライズ」(東京都中央区)は12月13日、東証2部上場の中古車販売会社「ソリッドグループホールディングス(旧ライブドアオート)」に対するTOB(株式の公開買付)が成立したと発表した。
ソリッド社は「企業価値の向上に繋がらない」としてTOBに一貫して反対の立場。だが、リーマン・ブラザーズ証券がソリッド社の親会社だった「ソリッドアコースティックス」にソリッド社の買収資金などのため150億円貸したものの返済不能になったため、その借金のかたにソリッド社株式約48%を取得。それをそっくりケン社に売却したことで取得目標内の48・48%の応募に達したという。買い付け価格は29億7500万円。
ところで、ここで気になるのは、なぜリーマンはケン社のTOBに応じたか。
ケン社の買い付け価格は26円と、公開買付直前の時価(30円台後半)をかなり下回っていた。
(冒頭チャート図=「ヤマハ一族と消えた120億円の謎」。『週刊東洋経済』07年6月16日号記事より)