この11月13日、連載中の「宝田陽平の兜町アンダーワールド」で取り上げた東証1部のマンション建設・販売会社「フージャースコーポレーション」(本社・東京都千代田区)が、建設反対の住民を提訴した詳細がわかったのでお伝えする。
訴状などによれば、フージャース社が提訴したのは今年9月20日。同社は千葉県船橋市内の畑地を約1000坪購入。その一部に地下1階、地上13階のマンションを建設すべく今年2月下旬から工事を行っている。
その工事現場に資材や土砂等を搬入すべく10?車を乗り入れていたところ、4月24日、5月14日、同15日、7月2日、同3日の5度に渡り10トンミキサー車とトラックの前に立ちふさがるなどした結果、ミキサー車のコンクリートが固まって使い物にならなくなったり、現場に行けず4トン車に替えたが工事が遅れるなどしたとして、その損害はすでに1673万7000円を下らず、その一部1000万円を反対住民3名に請求したとしている。
さて、これだけ見ると、ともかく近くに大きなマンションを建てられるのは迷惑という、エゴ丸出しのヒステリックな住民を連想されるかも知れない。だが、検討してみると事情はかなり異なるようなのだ。
実は問題の現場に通じる道路の幅は4Mもなく(上写真)、交差点では10トン車は私道に乗り入れたり、切り返しをしないと通れないような状態。しかもそこは子どもたちの通学路(下写真)となっている。