アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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慶應・医療過誤訴訟ーー向井准教授の爆弾証言飛び出す。「婦人科が書類偽造し、責任を自分に押しつけた!」

 本日午後3時半過ぎから、千葉地裁松戸支部(冒頭右写真)で、がんの一種、「子宮肉腫」の治療を受けたものの、死去した女性(享年26)の両親が誤診だとして、慶應大学病院を開設する「慶應義塾」を相手取り提訴している民事訴訟において、宇宙飛行士・向井千秋氏(=下写真)の夫で、担当医と共に、「良性」と誤診したとされる、向井万起男准教授(=冒頭左写真。病理診断部長)の証人尋問があった。
本紙既報のように、向井氏は本来、絶対にあり得ない、原告(両親)側の証人として出ることから、あるいは爆弾証言が飛び出すかもと注目し、本紙・山岡は傍聴に行ったところ、予想をも超えた証言が飛び出した。
詳細は追って報告するが、向井氏も矢面に立たされているのは、治療方針は主治医が立てるものの、その上で大前提になる切除した組織片が「悪性」か「良性」かについて、世界的な病理診断の権威である向井氏が「良性」と診断し、その結果、主治医は子宮全摘出をやらず、経過を見ていたところ手遅れになったとされるためだ。
ところが、この日、証人に立った向井氏は、基本的に「肉腫」であること、すなわち「悪性」であるとの考えを主治医に伝えていたとハッキリと証言した。
これだけでも驚きだが、向井氏の証言はこれだけに止まらなかった。
向井氏が「良性」と診断したと思われていたのは、いうまでもなく、証拠として出されているカルテなどに、その旨の記載や、向井氏のサインがあったからだ。ところが、向井氏は何と「私の知らないところで勝手に記載したもの」「サインも自分はしていない」旨、机をドンと叩きながら、強い調子で、大声で、実質、慶應側が書類偽造をやったと証言したのだった。
しかも、向井氏の証言はさらに続いた。

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