元警視庁警察官で、ジャーナリストの黒木昭雄氏(下写真)が自ら命を絶ったのは、2010年11月のこと。今月下旬、黒木氏の遺作である小説『神様でも間違う』がインシデンツより出版される運びとなった。 大内顕氏の書評によれば、「謎解きの醍醐味を味わう本格ミステリーではない。黒木氏が強く言いたかったのは、『警察の危うさを知ってくれ』ということ」。元警察官だった黒木氏であればこそ、一般人には窺い知れない、警察組織内部の実態を暴露した内容であるようだ。 ちなみに主人公である警視庁文京署の警部の名は「山岡健介」。本紙・山岡俊介の名前からヒントを得たらしい。…