アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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石破茂防衛相にもP-Xエンジン選定巡り、守屋前次官同様の疑惑が浮上(某会議での疑惑の発言も再現)

まずは、石破茂防衛相(写真)があの山田洋行から繰り返し接待を受けていた事実。  接待の主は、元専務の宮崎元伸氏ではない。  石破氏を接待して来たのは、山田洋行の現社長室長、野村某氏だ。  関係者の証言によれば、野村氏は繰り返し石破氏を接待して来たという。  この野村氏とは、いかなる人物なのか。  野村氏と石破氏との接点は長く、深い。両者は、慶應大学での日々を共に過ごし、旧三井銀行に共に入行している。  その後、2人は別々の人生を歩む……。  石破氏は政界に入り、野村氏は山田洋行へと移る。その後、長い海外勤務を経て、野村氏は帰国。折しも旧交のある石破氏は、国防族としての地位を固め、ついに防衛庁長官に上り詰めていた。  野村氏が、この個人的なコネクションの開拓に乗り出したのは、商社マンとしてはごく当然の成り行きだったのかもしれない。  時に、別の関係者も交えながら、野村氏は石破氏への夜の街での接待攻勢を続けていく。  現職閣僚でも、ポケットマネーで支払う個人的な「同期会」や「同窓会」ならば、敢えて厳しく問われる事もないかもしれないかもしれない。だが、この会合はそうではなかった。  その証拠に、野村氏は石破氏との関係を隠すどころか、大声で社内でアピールしていたという。特に、石破氏が自らの著書、「国防」の出版を記念して、野村氏に本を贈った夜ーー社内に戻った野村氏は、「石破も、本当にいい事を言うようになった。ほら、これにもいい事を書いているぞ!」と、周囲に見せびらかしたという。  さらに、決定的な証言がある。野村氏は、「これ(石破との会食費)は、(山田洋行の)経費で落としてもいいよな!」と大声で周囲に確認したというのだ。  当時、野村氏は経理部長の職にあったから、黙って決済出来る立場にあった。そして、実際にそれまではそうしていたのであろう。それにも拘わらず、「経費で落としたい」と宣言したのは、石破との親密振りを周囲にアピールしたい特別なことがその夜、あったのであろうか? 《石破氏の口利き疑惑》  山田洋行から、接待を繰り返し受けていた石破氏。彼がもし、防衛庁のトップである長官時代(或いは現在)、山田洋行に利する言動を行っていたとすれば……。驚くべきことに、その事実が存在したのだ。  その事実とは、海上自衛隊次期哨戒機P-X(写真)のエンジン選定に関すること。「防衛力のあり方検討会」という会議での席のことだ。  この会議は、『防衛計画の大綱』策定にタイミングを合わせ、従来の防衛力についてタブーを排してゼロから見直そう、というものだった。  石破氏が長官に就任したのは2002年9月。当時、次期輸送機C-Xと時期哨戒機P-Xの検討が進んでいた。2003年8月には、C-XのエンジンがGE製に正式に決定された。そして、今度はP-Xの細部を決定していくという段階に差し掛かる。P-Xは、それまでの長い省内協議の結果、すでに国産で開発し、エンジンも4基搭載する基本方針は固まっていた。  ところが、石破氏はこの会議で、突然、従来の方針に異を唱え始める。その内容は、こうだ。 「エンジンを4発にする根拠が薄いではないか。なぜ、2発ではなく、4発でなければならないのか。すでに、民間のエアラインでは、エンジン2発の旅客機・・たとえばB767型機などが、太平洋を日常的にノンストップで往復している。にもかかわらず、P-Xだけが4発じゃなきゃいけない、なんて理屈がつかない」。  だが、これは、基本設計を決める際、さんざん省内で議論され尽くしていた議論だった。 『国籍不明の潜水艦と不審船舶の追尾が哨戒機の最大の任務であり、この任務のためには、高高度巡航から、時にしぶきのかかる長時間の低空飛行を繰り返す激しい使用環境に耐えうる必要がある。特に長時間の低空飛行では、海鳥の吸い込み事故によるエンジン障害の危険性が高まる。特に、逃げ回る潜水艦の追尾の際には、仮にエンジンが1発止まっても、次の航空機が到着するまでその場に留まる事が不可欠となる。こうした事から、エンジンは4発が必要である』ーーこれが、すでに出されていた結論だ(ちなみに、現行哨戒機P-3Cは、ターボプロップ;プロペラのエンジン4発である)。  事務方は、こうした議論の経緯を、繰り返し、石破氏に説明した。ところが、石破氏は繰り返し、これに食い下がった。そして、ついにエンジンのメーカーについて言及した。 「エンジンは2発でいいではないか。GEのエンジンは、すでにエアラインで採用されていて、実績があるだろう。すでに、C-XのエンジンはGEに決まっているのだから、P-Xも同じGEのエンジンで統一したほうが、価格の面でも効率的な調達が可能だ」。  確かに、P-XとC-Xを国産開発する方針の前提として、部品を共有化することで価格を引き下げる事を追求していたことは事実だ。  しかし、装備を使うのは現場の部隊、隊員である。贅沢を言えばきりは無いが、使途に適さないエンジンを積んだ航空機を何十機も購入するほうがよほど税金の無駄になる。  何度、この説明を繰り返しても納得しない石破氏に、庁内では「どうして石破長官はあそこまでこだわるのか?」、「GEと何か関係があるのではないか」と噂が立つようになった。この持論は、最後の最後、長官を離任するまで変わらなかったという。  GEは、C-Xエンジン調達問題ですでに多くの人が知るところとなったように、当時の代理店は「山田洋行」だった。  …

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