アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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無認可共済「全養祉」が、入居高齢者財産状況把握という奇っ怪な行動

“無認可共済”の「全国養護福祉会(全養祉)」(本社・東京都新宿区。写真)の動向が注目されている。  保険業法改正により、08年3月末までに“無認可共済”は特定保険業者ないし少額短期保険(少短)業者にならなければ廃業を余儀なくされる。  ところが、これまで誰から監督を受けなくても資金を集められた“無認可共済”のなかには、集めたカネをいい加減に使ったり、募集でマルチまがい方式を採用するなど問題があると思われるところが多く、全養祉もその例外ではない(横写真は共加入用パンフレット)。  となれば、審査が簡単とされる少短への登録も困難で(そもそも最低半年の審査を要するのに、全養祉は未だ申請すらしていない)、結果、加入者向け有料老人ホームで生活する高齢者が路頭に迷うこともあり得る。  その全養祉で、奇っ怪な動きがあることを本紙はキャッチした。  全養祉は神奈川県足柄下郡湯河原町と、山梨県甲府市塩山で有料老人ホーム(健常者向け)を経営。計約60名が生活している。  月額たった3000円(15?25歳)で、介護保険は実質、自己負担しなくてよくなる(要介護5で毎月30万円受け取れる)。しかも全養祉の有料老人ホームには、共済加入者が要介護4か5になったら、入居一時金1500万円のところ、1000万円に負けてもらえる。月々の生活費支払いも10万円と低額で、全養祉の会員数は現在約2万3000名。年間約20億円の収入がある。  ところが、かなりずさんな運営をしていて近年、実態は大幅赤字で、少短としての生き残りも厳しいようなのだ。  それなのに、近く長崎県雲仙に3つ目の有料老人ホーム開設を謳う一方、今年8月から以下のような行動に出ている。  入居者に、「わたしの歩いた道」というタイトルの冊子を配り、そこへの記入を促している。そして、大事な記述のものだからとして全養祉側でその冊子を預かるとしている。  そこには「愛する人達との出会い」、「懐かしい自分」といった日記風の記入欄もあるが、一方で家系図、家族・親戚の住所録、財産のこと、保険のことを詳細に書かせる欄もある。  このパンフレットを作成したのは「相続手続き支援センター」なる前書きの付いた株式会社。全養祉と同ビル内にある。  何の権利で持って、このような重要な個人情報を聞き出し、全養祉側が預かるのか。  本紙は以前、有料老人ホーム「銀の舟」の問題を追及したことがあるが、そこでは実際に職員が親切を装って財産情報を聞き出し、換金させていた疑惑があり、元職員が告発していた事実もある。同じことが起きないとは、決して言い切れないだろう。 「廃業となれば、後は野となれ山となれで、できるだけ金目になるものを奪って……。事実だとすれば、本当に恐ろしいことです」(全養祉のヘルパー)…

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