アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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入手ーー本日の証人喚問でも焦点になったCーXエンジン選定疑惑の証拠とされる守屋前次官発言3回の「装備審査会議メモ」全文(下)

報告書は、こうした検討の結果を「選定結果」としてまとめている。  以下、その全文を紹介しよう。 「次期輸送機(試作機)搭載用エンジンシステム選定に当り、要求される性能等に対する技術的適合性の有無及びライフサイクルコストを評価した。 1.提案されたいずれのエンジンシステムも、次期輸送機に要求される性能等を実現しうる技術的適合性を有している。 2.次期輸送機の運用を考慮したライフサイクルコストは、Z社の提案が優位であり、また開発経費についても同社提案が優位であった。 以上から、Z社提案のエンジンシステムを次期輸送機(試作機)搭載用エンジンシステムとして選定する」。  前回(中)紹介したように、Z社とはGE社の匿名であり、こうしてGEは「価格の安さ」という、最もシンプルで異論の介在する余地のない理由で採用が決定されたようだ。 (写真=11月16日「朝日新聞」朝刊1面)  ところが、この連載(上)で紹介した「読売新聞」記事は匿名の「元委員」を登場させ、「日頃の宮崎元専務との付き合いから言っても、守屋氏が代理店を知らなかったというのは考えにくい」という発言を持って、守屋氏の「承知していなかった」という発言は疑わしいと決めつけている。  宮崎元専務と極めて親密だった→山田洋行や日本ミライズの事業に常に気を配っていた→だからC-Xエンジンの代理店が山田洋行だったことも知っていたはずだ。  だが、すでに見たように装備審査会議メモ等から、この疑惑を補強する材料は見つかっていないというのが真相だ。  ちなみに、「読売新聞」の同記事には、「担当者から契約先の選定についてメンバーに根回しされるのが通例になっている」とも書かれている。  この根回しとは、8月7日に技術研究本部の評価会議で実質的な結論を出してから、その翌日に行われる装備審査会議を円滑に運ぶために、その概要を前もって報告書を見せながら説明するというもの。  記事では何やら怪しさを強調して書かれているが、この「根回し」はあくまで、結論が出た後、直前に行われる定例のもので、この根回しの過程で特定の企業の利害を背負った意図を持つ幹部から横やりが入って結論が覆されるという事はあり得ない、というのが防衛省の調達に関するプロの一般的見解。  こうして検討して来ると、たまたま「読売新聞」を例としたが、同紙に限らずこの間の大手マスコミの山田洋行疑惑に関する報道は、検察側の意図的なリークに踊らされ、事実と違うことがかなり含まれているように思えてならない。  本件の「闇」の根が深く、構造もはるかに複雑かつ裾野も広い。こうした報道が、本当のワルたちを見過ごすることに繋がってはならないだろう。…

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