一連の山田洋行疑惑の「中核部分」と言われる次期輸送機(C-X)エンジン問題。
このエンジン選定が正式に決まったのは2003年8月。山田洋行が代理店を務めていたGE社だった。
この事実から、当時、装備審査会議の議長を務めた守屋武昌次官(当時。写真は本日の参議院証人喚問映像より)が、先の衆議院の証人喚問でGE社の代理店が山田洋行だったことを「承知してなかった」と答えたのは偽証に当たるのではないかと疑惑まで出ている。
さらに11月9日の「読売新聞」夕刊は、「守屋前次官・GE絡み発言3回?装備審査会・詳細なメモ判明」なるタイトル記事を掲載。入手したメモによれば、守屋氏は担当者に対し、GE製の採用が決まったことを同社に通知する時期について質問するなど、少なくとも3回発言。同会議で山田洋行に有利な発言をした可能性があると匂わせている。
だが、これら指摘はどこまで正確なのか。
先の「読売新聞」はそのメモのごく一部しか明らかにしていないので、本紙は以下に、独自に入手したそのメモ全文(担当部署がメモとして記録に残したもの)を掲載する。
(上写真=本日の証人喚問では、前回喚問で証言した宮崎元伸「山田洋行」元専務と同席した酒席での2名の政治家は、久間章生元防衛相、それに額賀福志郎元防衛庁長官・現財務相と判明)