アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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入手ーー本日の証人喚問でも焦点になったCーXエンジン選定疑惑の証拠とされる守屋前次官発言3回の「装備審査会議メモ」全文(上)

 一連の山田洋行疑惑の「中核部分」と言われる次期輸送機(C-X)エンジン問題。  このエンジン選定が正式に決まったのは2003年8月。山田洋行が代理店を務めていたGE社だった。  この事実から、当時、装備審査会議の議長を務めた守屋武昌次官(当時。写真は本日の参議院証人喚問映像より)が、先の衆議院の証人喚問でGE社の代理店が山田洋行だったことを「承知してなかった」と答えたのは偽証に当たるのではないかと疑惑まで出ている。  さらに11月9日の「読売新聞」夕刊は、「守屋前次官・GE絡み発言3回?装備審査会・詳細なメモ判明」なるタイトル記事を掲載。入手したメモによれば、守屋氏は担当者に対し、GE製の採用が決まったことを同社に通知する時期について質問するなど、少なくとも3回発言。同会議で山田洋行に有利な発言をした可能性があると匂わせている。  だが、これら指摘はどこまで正確なのか。  先の「読売新聞」はそのメモのごく一部しか明らかにしていないので、本紙は以下に、独自に入手したそのメモ全文(担当部署がメモとして記録に残したもの)を掲載する。 (下写真=本日の証人喚問では、前回喚問で証言した宮崎元伸「山田洋行」元専務と同席した酒席での2名の政治家は、久間章生元防衛相、それに額賀福志郎元防衛庁長官・現財務相と判明) {本会議(15:00?15:30。*注1)} 統幕議長「エンジンは左からZ、X、Yか?」(※注2) 大野室長「そうです」 空幕長「量産についてもこれで決定となるのか?」(※注3) 大古管理局長「C-Xの量産にあたっては、安保会議で外国機との比較等の議論がなされ決まることになると思うが、その際にエンジンについても決定されることになると考えている。ただし、国産開発機が選ばれた場合には、開発に於けるエンジンを変更することは、技術的に不可能だと思います」 空幕長「量産も輸入になるのか?」(※注4) 大古管理局長「取得方法についても、その際に費用対効果を検討し、決められる事になる」 官房長「変な外交ルートからのアプローチはあったか?」 技本長「そのような事は承知していません」 ★事務次官「提案書を受領してから5ヶ月を要しているが、作業期間としてこの時間が必要だったのか?」 大野室長「評価内容が多岐にわたる項目の検討を実施するには十分な時間でした。1段階評価に置きましても104項目にもわたる検討を含め、経費の検討を実施するためにはやむを得ないものでした」 長谷開発官「厳正な評価を行うために各社の提案のペースを合わせる等の多くの作業があり、評価期間としては長すぎると言うことは無いと思う」 ★事務次官「提案企業に対する質問等の提案内容の確認行為はいつまでかかったか?」 若森副室長「5月の連休明けまで掛かりましたので、実質検討作業は2ヶ月でした。それ以降は、会社側とのコンタクトはレターを通して実施しましたが、3社合計で約1000通ほど発生しました」 ★事務次官「提案企業への通知はいつなのか?」 長谷開発官「本日を予定している」 空幕長「エンジンの選定がここに終了しましたことに感謝いたします」 海幕長「私もこの選定を見守って参りましたが、今後も開発の方を宜しくお願いします」 技本長「皆様の御努力に対しまして、本当に感謝しております。P-Xにつきましても、庁内で検討して頂きまして、ありがとうございました。これより23年度の開発完了を目指して開発を実施して参りますが、15年度予算執行並びに16年度予算要求につきましても今後ともご支援宜しくお願いします。 ※注1(本会議とは、装備審査会議のこと。30分間で終了したことを示す) ※注2(『エンジンは左からZ、X、Yか?』、これは報告書を見ながら質している。30ページに及ぶ報告書では、会社名でなく、敢えて「X、Y、Z」と表記されている箇所が多い・・選定途中で「横やり」が入る可能性を排除するための定例措置だ。この問いは、報告書7ページの「提案エンジン」の概要を紹介したページに、左からGE、プラットアンドホイットニー、ロールスロイスの3社を並べて記載されているのを見ながら、ZはGE社、Yはロールス社、Xはプラット社を指すと言う事を確認している) ※注3(空幕長は「量産エンジンもこれで決定か」と質している。この審査会で決められた対象は、厳密には試作機用のエンジンだが、その後、国産か輸入かの決定を経て量産に移っても、国産となった場合は変更することは事実上出来ない、と答えている) ※4(『量産も輸入となるのか』、この言葉は、量産される際も、エンジンは輸入の形を取り続けるのか、ライセンス生産や政府間のFMS=有償援助)の形となる可能性はないのか、という確認をした言葉である)  これによると、確かに守屋氏は3回(★部分)発言している。…

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