アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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山田洋行のCX商権巡る疑惑ーーこれが、前航空機課長のGE社への発言全容(上)

昨日、ついに防衛系商社「山田洋行」を飛び出て、競合する「日本ミライズ」を設立していた宮崎元伸元専務が逮捕された(横写真の記事は「毎日新聞」本日朝刊一面)。  だが、容疑は業務上横領で、決してこの間、大手マスコミが大々的に報じて来た守屋武昌前防衛事務次官との贈収賄容疑ではない。  今後、この“別件逮捕”を足掛かりに守屋氏との贈収賄で再逮捕もあり得ないとはいえないが、本紙は一貫して主張しているように、さらなるワルがおり、そこにまでメスを入れなければまさにトカゲの尻尾切りだ。  そのさらなるワルと本紙が思っている一人が、久間章生元防衛相(横写真)。  久間氏は、この間の「山田洋行」VS「日本ミライズ」の内紛で、山田洋行側に付き、次期輸送機(CX)の代理権契約が、山田洋行からが日本ミライズに移ることを阻止すべく、当時の航空機課長に指示し、GE社に圧力をかけた疑惑が出ている。  この度、本紙は、その際の航空機課長とGE社側との会話の全容を記した文書を入手した。そこで、解説付きで、2回に渡りその件を取り上げる。  これを見る限り、やはり航空機課長の発言は「異常」なものだったと言わざるを得ない。 《パリ・エアショーでの『異様な発言』》  今年6月。各航空機メーカーが一同に会するパリ・エアショー(横写真)に、青木航空機課長の姿があった。出張は、各航空機メーカーの動向と航空機産業の動向を視察するのが名目。出張は、通常の手続きによって上司に許可されていた。  ところが、ここで青木課長は驚くべき言動に及ぶ。  青木氏が問題の言動を行ったのは、6月19日。航空機エンジンの大手、GE(ゼネラルエレクトリック)AVIATION ENGINE SYSTEM社の展示ブースでのことだ。  GE社は、防衛省との関係も深い。F-4、F-2といった戦闘機エンジンから、767AWACS、767空中給油機といった民間機をベースとする航空機のエンジンを納入している。そして、次期輸送機;C-X(横写真)エンジンも、GE社のものにすでに決定されていた。  GE社ナンバー1のスパークス社長、ナンバー2のデリベロ副社長ら、居並ぶ幹部を前に青木氏が言い放った言葉の全容は、出席者のメモによると以下の通りだ。その内容は、およそ「視察」とはかけ離れたものだった。 《青木発言の全容》 ●青木課長(※注;?) 「率直にC-Xエンジンの話をしたい。エンジンの性能に問題はなく、問題は代理店だ。GEの責任ではないが、山田洋行で内紛が生じて、山田洋行と日本ミライズに分裂してしまった。代理店変更はGEの自由だが、問題は日本ミライズの資格の問題だ。C-Xエンジンは高額なため、AからDの入札資格では、A資格であることが求められるが、日本ミライズはDクラスだ。この問題に、テレビや雑誌のマスコミが注目している。結果として先日、大臣の記者会見でも質問が出された。今回、パリに来る前にC-Xエンジンの調達要求を出す技術研究本部と確認したが、契約しようと思えば1ヶ月で実行可能であり、理論的には今年度分は山田と契約することも可能だ。ただ、GEの決断を尊重し、日本ミライズと契約する場合には、資格Dで有ることから、GEが責任を取って貰いたい」 ●GE社・デリベロ副社長 「GEは山田洋行との過去20年もの関係を大切に思っており、F110(F-2エンジン)とJ79(F-4エンジン)については引き続き付き合っていくつもりだ。他方、C-Xについては日本ミライズに移った46人の中の人間がずっとやってきた仕事であり、継続性の意味から日本ミライズにやって貰うことが防衛省にとって最も良い選択と判断した。資格の話は、GEにはどうすることも出来ない」 ●青木課長(※注;?) 「プログラムと共に育ったスキルのある人間とチームを組む必要性は十分理解する。当方が言いたいのはそんな話ではなく、資本、財務に裏打ちされた資格の話だ。分かり易くするために例を取ると、I社はKC-767の納入で毎日1千万円のペナルティーを支払うが、資格Aであるため、ペナルティー支払に耐えつつ契約を履行することが出来る。 それは資格Dの企業ではあり得ない話だ。資格D企業を使うのであれば、契約履行に関するGEの協力が必要となる。防衛大臣も、個人的意見として、商社をかませずGEと直接契約できないか検討せよ、と言われている」 ●GE社・デリベロ副社長 「商社抜きでのGEとの契約は無理、と理解している」 ●青木課長(※注;?) 「GEの判断は尊重したいが、とにかく、契約の手続きの問題であるので理解し、協力して欲しい」 ※ここで、デリベロ副社長とGEジャパン社長が退席し、青木課長の発言は終わる。…

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