アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(103)「某ゼネコン会長に出された“直訴状”」

今年4月、下請け業者から某ゼネコン名誉会長に対し、「直訴状」が出されていたことが明らかになった。 関係者はその行為があったこと自体を否定するが、本紙はその直訴状コピーを入手した。 配達証明書付きで、現在も筆頭株主兼名誉会長として大きな影響力を持つ創業者一族の自宅宛に送られたこの文書は9枚の長文。そこには、同社特有の下請け搾取の実態が切々と語られていた。 さらには、すでに公正取引委員会に相談しているとして、複数の名刺コピーまで添付されていた。 当然というべきか、その下請け会社はその直後から取引停止に。さらに、関係者によれば、こうした事実を一切公言しないことを条件に、残債を払ってやるという違法な要求も突きつけられたようだ。 そのゼネコンとは、病院、学校に強い建築の名門「戸田建設」(東京都中央区)。東証1部上場で、年間5000億円近くの売り上げを誇る準大手。一方、直訴状が出された先は戸田順之助氏(左の写真。右は同氏宛の配達証明書)。9・9%で同社の筆頭株主でもある。 その直訴状(左の写真)や、関係者の証言などによれば、最大の疑惑は下請け業者への支払いの際、“端末切り”を行い、その分を裏金として相当溜め込んでいるとされる点。 「経営が厳しいから」を名目に、2000年ごろから始まったという。 例えば、本来312万5000円の支払いのところ300万円だけとして12万5000円ダンピングさせる。数十万円単位なら、ダンピング分は数万円単位となる。 ただし、各支店や、その時々によって搾取する割合は異なり、キチッとした割合が決まっているわけではないようだが、その裏金の大半は各現場所長の私的遊行費等に消費されているようだ。 バックリベートはこの業界では当たり前かも知れないが、端末切りは山と積もれば数億円、数十億円にもなり得る。今回、直訴した零細下請け業者1社だけでも、7年弱でその額(未払い金)は4000万円近くになっているという。 もちろん、戸田名誉会長は何ら返事をしていない。だが、この業者は公正取引委員会だけでなく、国税、内閣府などにも相談している模様。今後、何らかのかたちで大きく表面化しないとも限らない。…

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