今年4月、下請け業者から某ゼネコン名誉会長に対し、「直訴状」が出されていたことが明らかになった。
関係者はその行為があったこと自体を否定するが、本紙はその直訴状コピーを入手した。
配達証明書付きで、現在も筆頭株主兼名誉会長として大きな影響力を持つ創業者一族の自宅宛に送られたこの文書は9枚の長文。そこには、同社特有の下請け搾取の実態が切々と語られていた。
さらには、すでに公正取引委員会に相談しているとして、複数の名刺コピーまで添付されていた。
当然というべきか、その下請け会社はその直後から取引停止に。さらに、関係者によれば、こうした事実を一切公言しないことを条件に、残債を払ってやるという違法な要求も突きつけられたようだ。