アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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アーティストハウスでも繰り広げられる、クオンツの主導権争いの行方

 本紙は今年1月7日、3月27日と2度に渡り、ジャスダック上場のファンド運営主体「クオンツ」(本社・東京都千代田区)で、山田恭太元社長派VS白杉恵子派の主導権争いが行われていることを報じた(横写真=アーティストハウス子会社から出ている話題本)。
そのクオンツが実質、過半数を握る(+クロニクルなど)、マザーズ上場の楽器販売など流通業中心の「アーティストハウスホールディングス」(東京都千代田区)でもこの間、両者のせめぎあいが続いていたが、昨4月7日、大きな動きがあった。
アーティストハウスは3月末、第3者割当増資などを発表したが、これに対しクオンツは増資等差し止めの仮処分申立を行っていた。ところが、これを取り下げたからだ。
「現在、クオンツは山田派が主導権を握っている。ところが、アーティストハウスの増資などがすべて実行されると、クオンツ側の持ち株比率は10%ほどにまで下がってしまう。そのためこれを阻止すべく仮差したわけだが、しかし、アーティストはクオンツから借りている7億5000万円をこの増資などで返済するといっており利点もないではない。いまクオンツでも白杉派が社債の繰上償還を求め、資産の仮差しを行っており、その返還に回せるからだ。結果、アーティストの増資等への仮差し取り下げの条件として、同日、アーティストの2人の役員に退任してもらった。退任した五島(康雄)氏は白杉派と見られていたし、塚原(洋)氏も反山田派と見られていましたから」(関係者)

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