舛添要一厚労相や鈴木宗男代議士を“広告塔”に使っていた商品先物大手「コムテックス」(本社・大阪市)が、違法行為を繰り返した挙げ句、今年3月10日まで35営業日業務停止になっていたのは、本紙でも既報の通り。
ところが、それからまだほんの半月しか経たない3月28日、今度は“子会社”といってもいい(一昨年まで社長だった伊藤進氏が、オーナー兼会長)「ユニテックス」(同)が44営業日業務停止になると発表された(4月7日~6月10日)。
もっとも、ユニテックスはこの発表に先立つ3月21日、4月21日付けで業務廃止すると公告していた。
「ユニテックスはすでに昨年度、8営業日の業務停止処分を受けていた。それにも関わらず、その後も違法行為を行い再度の処分となった。それを事前にキャッチし先手を打って廃業した。すでにユニテックスの一部顧客は、コムテックスへの移管処理を完了しています。社員の一部もコムテックスに移っています」(関係者)
そして、そんなコムテックス社長に、前述の35営業日業務停止処分が発表された直後の2月20日、繊維商社老舗、東証1部「蝶理」(大阪市)で代表取締役専務執行役員まで務めた繁澤宏明氏(66歳。写真)が就任していたのだ。