アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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アーティストハウスでのクオンツ主導権争いの最大ターゲットは、子会社所有“化ける土地”

  一昨日、本紙はジャスダック上場のファンド運営主体「クオンツ」(本社・東京都千代田区)での山田恭太元社長派VS白杉恵子派の主導権争いが、マザーズ上場「アーティストハウスホールディングス」(同)でも行われていることを報告した。
その際、アーティストはクオンツから7億5000万円借りていると紹介したが、クオンツはその融資の担保としてある土地・建物に同額の根抵当権を設定している(冒頭写真=謄本)。
 その不動産とは、アーティストの子会社「ミュージックランド」本店がある地上7階地下1階のビル(横写真。土地面積約58坪)。
この場所、JR渋谷駅南口改札から徒歩わずか60秒ほどの大通りに面した超一等地。ミュージックランドは2002年3月に売買で所有している。
そもそも同社はエレキギター専門店として1966年に設立され、このビル購入当時はまだ独立していた。アーティストの子会社になったのは約3年後の2005年5月のこと(67・5%)。その後、アーティストは持ち株比率を伸ばし現在は99・9%所有するまでに至っている。
路線価によれば(07年度)、この土地の時価は約7億円。クオンツの前に複数の金融機関がすでに計9億1000万円の根抵当権を付けており、これだけ見れば担保割れとなる。
だが、ある事情からここは“化ける土地”となっており、計16億5000万円の根抵当権が設定されていても、まだまだ担保余力はあると見られる。

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