ジャスダック上場「インデックス・ホールディングス」(東京都世田谷区)は、今回事件の被害者とされるのだから情報をどんどん公開すればいいと思うのだが、「貸し株」相手先企業名もまったく公表していない。
だが、本紙の取材で、公開できない理由が浮かび上がって来た。
そのP社(写真=貸し株相手企業の入居する東京都千代田区九段のビル)の裏には、2002年、裏口入学詐欺疑惑で全国紙にも何度も記事を書かれ、警視庁も内偵していた、あの大学医学部専門受験予備校「九段ゼミナール」元社長などの闇人脈が控えていたのだ。
その根拠を示す前に、昨日報じたインデックス関連記事につき、一部訂正しておきたい。
本紙は同記事において、P社と、上田実氏が代表を務める「ジャパンコーポレーション」(大阪市)との間の「金銭消費賃借契約証書」を示し、これが実質、貸し株の体裁を取っていると解説した。
だが、関係者によれば、この契約証書とは別に、P社とインデックスホールディングスとの間で正式な貸し株の契約書が存在するはずだという。
「そうしておけば、P社に名義借り料を払うどころか、逆にP社からは貸し株した利子が入ってくる理屈になり、対外的には利益が出ていると主張できる。また、今回のP社とジャパンコーポ間の学研株流出のトラブルも、それはうちとは関係なく、貸し株してやったP社とジャパンコーポレーションとの問題で、インデックスとは関係ないと言い逃れできるからね」(関係者)
そして、貸し株の契約書の期限日は、今年7月になっていると主張しているわけだ。