大証2部に上場していた「塩見ホールディングス」(広島市)が上場廃止になり、支援どころではなくなり、「山口福祉文化大」を経営する学校法人「萩学園」(山口県萩市)が2度目の民事再生法の適用を今年6月1日に申請した。
本紙はそのことを報じた際、民再申請に至った背景には、塩見HDの手形の裏書を萩学園がやらされており、その件で塩見に食い込んでいた未株詐欺などをやっていた「べネフィットアロー」やその取り巻きなどの怪しげな人脈がそうした件で萩学園の資産を食った可能性も指摘しておいた。
その後、本紙は萩学園側の「再生債権認否書」を入手(以下に一部転載)。本紙指摘通り、その届出債権のなかにベネフィットのオーナーだったH氏、仕手筋M氏の個人名もあったのでまずその件を報告しておく。
H氏の方は3500万円と500万円の2件、M氏は3500万円の1件。これら債権につき萩学園側は債務とは認めないと否認している。「その他」の欄に、2つの3500万円については「手形不所持」、500万円については「訴訟手続き中断」との記載があり、やはり手形に関するトラブル案件であることを伺わせている。
(冒頭写真=山口福祉文化大の東京サテライト教室。このような一般のビル内にある)