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それにしても、なぜ、こんな何の断りもなく、一方的に、「あなたの年金が消える」なんてことがあり得るのか?(冒頭写真=年金機構のロゴと本部)
以下は、本紙・山岡と「年金機構本部」(東京都杉並区)とのやりとりを一部平易な表現に替え、要約したものだ。
ーー指摘のような“内規”は本当に存在するのか?
「“内規”ではなく、『国の債権の管理等に関する法律』に基づいています。その10条(管理の基準)に、“財政上、もっとも国の利益に適合するように処理しなければならない”と謳われており、“臨時の支払い分”というか、“遡及の支払い分”に関しては債務との相殺に回してもいいと考えています」
――“遡及の支払い分”とは、Aさんのケースでいえば6万5000円分をいうのか?
「そうです。本来、以前に支払われている分を、手続きミスで後日支払うことになった場合を対象にしているので、“遡及”の用語が付いているんです。ただし、その対象は奇数月に限りません」
ーーつまり、Aさんのケースでいえば、年金事務所担当者が早めに7月ではなく、8月に22万円にプラスして支払おうとしても、やはりその6万5000円は引かれたということか。
「そういうことです」