アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(354)「Kー1」売り上げ20億円弱を見込む「EMCOMホールディングス」に疑問の声も

 8月14日に「EMCOMホールディングス」(7954。JQ。金学敏社長。東京都千代田区)がIRした通期連結予想修正に疑問の声が出ている。
EMCOMは3カ月前の今期(1月1日?12月31日)の連結売上高予想を一挙に18億円以上増やし約64億円に上方修正(ただし利益にはほとんど変化なく、純益は約15億円の赤字)。その売り上げ増の大半を、「Kー1」(冒頭写真。曙とボブサップが対戦。03年12月)開催によるチケット収入と見込む。3カ月前にはスペイン開催しか発表されてなかったが、その後、米ロス(9月)、日本(両国国技館。10月)、さらに12月に新たに2つ開催するという。
Kー1とは、いうまでもなく立ち技系格闘技最強を決めるあの大会のこと。93年に石井和義氏が立ち上げ、TVでも放映されブームに。だが、石井氏の脱税による逮捕(03年2月)、TV放映中止などにより低迷。Kー1の興行権を引き継いでいた「FEG」(東京都渋谷区)は今年5月、東京地裁から破産決定を受けた。
一方、そのFEGの興行権を子会社経由で同月、取得したのがEMCOM(株式51%を取得し、「K-1 Global Hojdings Limited」という香港会社を連結子会社に)。同時に、元Kー1中量級王者の魔裟斗(上写真)をプロジューサーに就任させた。
だが、その前途につき、そんなにうまくいくのかという疑問の声は少なくない。

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