8月7日にこの連載で報じた鉄鋼スラグの疑惑だが、その後の取材で、不法投棄をしていることはまず間違いないことがわかった。(冒頭写真=野積みの鉄鋼スラグ)
何しろ、証言しているのは、不法投棄を指示されている外部業者の当事者といってもいい立ち場の者。また、このメーカー自身、工場内に不法投棄の挙げ句、生じた排出基準を超えた高アルカリ水のデータを残っている限りでも3年以上、改ざんし続け、水質汚濁防止法違反で部長らが略式ながら起訴されるという前科もあることがわかった。
今回の疑惑が事実なら、まさに反省無し。否、工場内に不法投棄しておくと汚水に混じり排出基準を超えるので、確信犯的に外の業者に不法投棄を敢えて頼んだのでは、と思えて来る。となれば、悪質この上ないということになる。