「静岡新聞」は「静岡新聞社」(冒頭左写真。静岡県静岡市)が発行する地方新聞の1つ。もっとも、発行部数は70万部近くで、県紙ではトップの部数を誇る。
その静岡新聞社も、女性スキャンダルをスッパ抜いた本紙既報の東北の有力紙「河北新報」を発行する河北新聞社同様、オーナー家がおり、牛耳っている。
静岡新聞社は42年12月設立。初代の大石光之助氏に始まり、今年6月、42歳の若さで社長に就いた大石剛氏で4代目を数える。なお、剛氏は成蹊大学卒。その後、電通に入社しトヨタ自動車担当。30歳直前に静岡新聞社に入り、07年に編集局長、09年取締役、11年常務になっていた。
静岡新聞社長2代目は、1代目の息子の大石益光氏、3代目は2代目の義弟の松井純氏(冒頭右写真。今年6月会長に)。そして4代目は3代目の長男。跡取りの関係で、3代目は親戚の松井家の養子になり、4代目は大石家に戻ったという関係だ。
その大石一族、静岡新聞だけでなく、静岡の地方TV局「静岡放送」(兄弟会社)も牛耳っている。松井純氏が代取会長、大石剛氏が取締役を兼務している。これまた一力一族が「東北放送」まで牛耳っているのと同じだ。