アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「渋谷区は、寝場所とめしづくりの場所を奪うな!」――ホームレス当該と支援団体が区役所に抗議活動

 江東区・竪川河川敷公園に続き、渋谷区でも6月11日、野宿者一斉排除の動きがあったことは本紙既報の通り。
現在、美竹公園はフェンスで封鎖されたままの状態で、出入りは厳しく制限されている。これまで公園では毎週、支援団体「のじれん」(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)が炊き出しを行なってきたが、それもできない状態だ(左写真)。また区役所地下駐車場は、眠る場所のないホームレスが夜間のみ寝泊りしてきたが、ここも封鎖されたままだ(右写真)。
一方、支援団体が集めている「抗議声明」には655名の個人と56団体の賛同が集まっている(7月9日現在)。なかにはタイ、カンボジア、ドイツ、スペインなど諸外国の貧困層支援団体からも賛同が寄せられており、抗議の声が国際的に拡大していることがわかる。
しかし、渋谷区は公園内に居住しているホームレスのテント10数張りに対し「除却命令」を出しており、あくまで公園から追い出す姿勢を変えてはいない。
こうしたなか、本日7月11日正午、同公園に居住するホームレスや「のじれん」など支援者たちは渋谷区役所に結集。職員の出入りも多い昼休みに、ビラまき、マイクによる宣伝活動をおこなった。
「人の命がかかった問題なのに、話し合いもせず、一方的に追い出す渋谷区の態度には怒りを禁じえない」「地下駐車場で寝泊りしていた野宿者は、いつも区に感謝し、ルールを守ってきた」「民間支援団体と連携する気がないのか」等、支援者が区と通行人に訴えかけた。

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