アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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『週刊文春』の小沢一郎の妻の手紙ーー仕掛け人と、小沢が反論しない理由

 本紙に、ある事情通氏が、いま永田町界隈で話題になっている6月13日発売の『週刊文春』が出した、小沢一郎元民主党代表(70)の妻・和子氏の「放射能が怖くて(小沢は)岩手から逃げた」など旨の手紙の仕掛け人と、なぜ、小沢氏は反論しないのか、について証言した。
仮に、その事情通氏をA氏としておく。
そのA氏の話はほとんど裏の取れる内容ではない。
しかしながら、A氏はこれまで本紙が報じて来た、小沢氏の強制起訴における検察審査会の闇などについても証言していた人物。その闇の部分に関しては、森ゆうこ参議院議員がつい最近出した著書『検察の罠』(日本文芸社。下写真)の記述と共通点が多く、要するに、少なくともA氏はこれまではひじょうに信ぴょう性の高い話をしており、A氏のスタンス、利害関係なども含め総合的に見て、今回の証言も信頼に値すると判断し、以下、その要旨を伝えることにした。
まず、断っておくと、A氏は『週刊文春』に載った手紙が 本当に妻のものであるかどうかには関心はないという。問題はその手紙の内容の信ぴょう性で、それが基本的にデタラメであることがすべてで、多々明らかな間違いがあり(例えば小沢氏は昨年3月25日には放射能から逃げないで都内におり、その3日後には岩手入りしている)、小沢氏の名誉を明らかに毀損するものだという。
「実は文藝春秋の経営陣にも、この件は発売ギリギリまで伏せられていた可能性がある。その証拠に、発売前日、ある役員が小沢事務所に出向いて“自分たちは知らなかった”旨、釈明しています」(A氏。以下、カッコ内同)。
それが本当なら、なおさら小沢氏は訴えればいいと思うのだが、そうしない理由の前に、A氏はこの手紙作成にはいずれにしろ、小沢氏のある元秘書が関与しているのは間違いないという。
「その元秘書は、小沢さんの元を去った後、自民党の元実力者に面倒を見てもらい、その後は民主党執行部の実力者に世話になっていた。何しろ、今回の文春記事が出る少し前、今年5月、小沢さんの関係者と会った席で、“近く小沢をギャフンと言わせてやるからな!”と今回の件を予告するようなセリフを吐いてましたしね。
私が彼が関わっていたと見る最大の理由は、今回の手紙は後援者、それも最大でせいぜい10数名に送られたと思われるものです。文春側は記事のなかで、そうした後援者を1人ひとり訪ね、ようやく手紙を手に入れたとしているが、こうした後援者が誰かは一般にはわからない。なぜ、当たり先がわかったのか? それは、この元秘書が長年地元で仕え、こうした情報に精通していたからですよ」。

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