アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<現地記者緊急寄稿>「香港デモ、過激化の背景に何があるのか?」(後編)香港一般市民インタビュー

「逃亡犯条例」改正を巡る若者らの抗議デモが過激化し、ついには8月12、13日(=冒頭写真)と香港国際空港が機能マヒする事態に。こうしたなか、隣の広東省深センには暴動鎮圧を担う武装警察部隊が展開し、一般市民との乖離を幸いに、中国政府が本格的鎮圧に乗り出すとの見方も。
14日、当局は旅券などの所持者しか空港内に入れないように警備強化したことから、幸い、15日には香港国際空港はほぼ正常化したが、香港一般市民は若者らの過激化するデモをどう見ているのか。
この連載「前編」では警察官とその関係者の声を聞いたが、この「後編」では現地フリー記者による一般市民のインタビューをお届けする。

香港・北角在住、オーストラリア銀行の銀行員ミッシェル・リーさん(50)はこう語る。
「日に日にデモは暴力的になっています。今日の昼ごろ、暴徒が私の住宅街にまで突然来て度肝を抜かしました。黒いTシャツを着用した一見カタギとは見えない体格の良い男性陣が棒を持って続々と集合してきた。
8月6日、自宅マンション近くのレストランで昼食をしていたら、“ジャケットを取って早く逃げて!”と誰かが叫ぶ声がしました。ふと外を見ると救急車が猛スピードで駆け寄って来ました。突然、携帯が鳴りました。娘からでした。“ママ、何をしているの。デモ隊が来るよ。早くマンションに上がって来て!”と避難を急き立てられました。レストランに同じ階の男性住民がいたので、守ってもらいながら暴徒に巻き込まれないように逃げました。棒や物が飛び交って、若者らは“自殺するぞ!”と叫んでいました」

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