地元紙が、山口県下関市に本社を置く環境関連機器メーカー「トヨシステムプラント」が破産に向けた手続きを進めていると報じている(上左写真=「山口新聞」1月12日)。
同社は資金金5000万円、従業員17名ほどの小さな会社。だが、06年12月期の売上高は約36億4000万円(純利益は約1億1000万)と会社規模と比べれば大きい。そして、負債総額も最終的には約80億円もに膨らむ見通しだという。
昨年12月、経営権を握っていた創業者の岡本豊之氏が死去(享年60歳。12日)しているが、この影響が大きいと見られる。
というのは、この豊之氏、安倍晋三前首相(上右写真)の地元・山口県下関市の後援会幹事長を務め、2005年の総選挙の際は安倍選対事務局長も務めた御仁。そしてこの岡本氏の会社は、安倍氏が首相だった昨年3月の参議院予算委員会で、口利き疑惑で安倍氏が追及を受けた疑惑の企業そのものだったのだ。