ジャスダック上場、以前は音響メーカー、現在はファンド運営に転換している「クオンツ」(本社・東京都千代田区)の実質、創業者といっていい山田恭太氏(写真は彼がかつて開発、注目された体感音響機器・ボディソニックのソファ)が昨年12月25日、代表取締役を辞任した。
同社広報では、健康上の理由とされている。だが、関係者によれば実質は解任。取締役会でクーデターが起きたのだという。
「山田さんは、実質、子会社になっている『オープンループ』(ヘラクレス上場。人材派遣業)の役員を総入れ替えしたく、クーデターのあった取締役会議でその旨の発言をした。すると突如、代表取締役を辞任すべきとの発言が上がり、同社を追われてしまったんです。翌26日がオープンループの定時株主総会だったんです」(事情通)
前身のまだ「イーラックス」と名乗っていた02年4月から代表を務めていた山田氏、借名義分も含めればそれなりの同社株式を所有していたと見られるが、昨年4月、45億円の新株予約権付転換社債を発行したことでつまずいたようだ。
では、今回のクーデター役員の裏側で解任劇を仕掛けたとされる人物とは誰か。