アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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特養“乗っ取り”で、懲戒申立、街宣をかけられた弁護士の手口

 10月17日に報じた特別養護老人ホームとは「あかいの郷」(=冒頭写真。千葉県千葉市)を指す。
社会福祉法人「徳和会」が運営している。
“乗っ取り”があったとされるのは、昨年1月4日のことだ。
前回報じたように、この特養では約1000万円ともいわれる使途不明金が出たり、虐待があったとされ、それを契機に設立以来理事長に就いていた小川一族の小川藤子氏が10年6月に解任され、代わって櫻井俊雄氏が就任した。
ところが、その櫻井氏もわずか半年で解任される。
 そして、代わって理事長に就いたのが小林春雄氏という元裁判官の弁護士。この小林氏は、そもそも小川藤子理事長(当時)から特養の再建のために仕事を依頼されたヤメ検の高橋一弥弁護士の知人なのだ。
「高橋弁護士は『個人と法人は異なる』という理屈でもって小川一族を“追放”したのかも知れないが、小川藤子さんの依頼は経営改善であり、“追放”は依頼者の意図に反するのは明らか。利益相反行為に問われる可能性もあり、本来なら、解任を決めた時点で依頼を降りるべき」(ベテランの弁護士)
ところが、降りないどころか、逆に友人弁護士を理事長に就け、実質、経営権を握ってしまった。
そのため、現在、懲戒申立もされているわけだが、昨年1月4日の櫻井理事長解任については明らかに不可解といわざるを得ない事実があるのだ。
(上写真=弁護士事務所前の街宣車。今年10月10日、街宣禁止の仮処分決定)

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