5月9日の「YOMIURI ONLINE」ニュースなどが、仲介業者が騙して福島原発で作業させた事実があり、職業安定法違反の疑いがあると大阪労働局が調査に乗り出していると報じている(冒頭写真は「山梨日日新聞」WEB版より。記者会見する西成労働福祉センターの職員)。
詳細は関係記事をご覧いただきたいが、わが国最大の寄せ場である大阪市西成区のあいりん地区(旧釜ケ崎。横写真は08年の暴動時のもの)の60代男性2人が、宮城県でダンプカー運転手との求人に応じたところ、少なくとも内1人は、実際には福島第一原発5、6号機付近の敷地内で給水タンクから水を運ぶ仕事に従事させられたという。
当初の求人内容であるダンプ運転手の労働条件は「日当1万2000円」。これに対し、実際に得たのは2倍の2万4000円とのことだ。
だが、「数十万円」とも言われる日当とは大違いだ。しかも、防護服を着用したとはいえかなり長期に働いていることから(1日6時間。2週間から1カ月とも)被曝の可能性もあり得るだろう。
(以下で、元請けゼネコンの1社の実名公表)