警視庁などの合同捜査本部は5月24日、無職の中村圭助(28)など28名を詐欺容疑で逮捕したと発表した。彼らは実態のない会社の社債購入を勧めるパンフを送付、その後、電話勧誘にて主に銀行振り込みさせる手口で、わずか1年ほどの間に全国の高齢者中心に約370名から総額20億円以上を騙し取っていると見ている。
この件は大手マスコミ既報の通りだが、ある事情通は、このグループと、あの投資ファンド運営会社「ベネフィットアロー」の詐欺人脈は重なっており、ベネフィットアロー人脈徹底摘発の延長線上で、今回の“振り込め詐欺事件”での一度の逮捕者数としては過去最多の大捕物は出て来たのだという。
そう、昨年11月に上場廃止になった「塩見ホールディングス」の過半数以上の株式を保有、また無登録で投資ファンドの運営を行っていたとして証券取引等監視員会から営業停止を食らい今年1月には破産開始決定を受けたあの会社だ。
そして、今年4月19日には、架空のファンドへの出資話をやはり高齢者に持ちかけていたとして、ベネフィットアローの関係者で、証券取引等監視委員会に実名公表をされていたH(27)が逮捕されている。
(冒頭写真=芳賀らが逮捕された際、警視庁がマスコミに公表した押収した携帯電話の映像。このように、あぶく銭を得て浮かれていた模様だ)