昨年11月を持って上場廃止になった建築総合コンサル「塩見ホールディングス」の過半数以上の株を握っていたこともある投資ファンドの運営会社「ベネフィットアロー」(東京都中央区。冒頭写真=入居ビル)と、その関係会社3社が1月5日、東京地裁から破産開始決定を受けていることがわかった。
ベネフィット以外の3社とは「フロンティアターゲット」「フロンティア」「椿コンサルタント」。負債総額はベネフィットの約6億円など総計約9億6000万円。
ベネフィットアローは、本紙でも既報のように、投資するといって全国の高齢者などから20億円以上集めたものの、無登録で、投資実態もほとんどなかったと見られる。また、未株屋と組んでいたとの指摘もあり、いずれにしろとんでもない会社。
証券取引等監視委員会から勧誘の緊急差止命令を出すように申し立てられ、東京地裁はほどなく同命令を出している。
そのため、実質、営業が出来なくなっていた。