9月29日、沖縄戦で起きた住民集団自決について、教科書から日本軍の“強制”が削除・修正されたことに抗議する沖縄県民大会が開催された。約11万人(主催者発表)が参加。約8万5000人が参加した、95年の米兵による少女暴行事件に抗議する大会を大幅に上回った。
本土では小さな扱いだったが、地元では写真(上左は地元紙「沖縄タイムス」一面。横は同「琉球新報」一面)のようにトップの扱いだった。
“強制”は事実だろうから、当事者が怒るのは当然のこと。だが、その新聞(横)一面に山崎拓代議士が顔写真付きで“正義の味方”のように出ていたことには違和感を持った関係者も多いのではないだろうか。
前日、沖縄入りしていた山崎代議士は、山崎派所属の地元代議士・安次富修代議士(比例区)の激励会の席で、渡海紀三朗文科相(山崎派)と、大臣権限の教科書発行者への訂正勧告を行使することで十分話し合いをしたいと発言した。
だが、過去の沖縄での山崎代議士の行動を振り返れば、事情通の間では、とても本心から言っているとは思えないというのが一致した見方だからだ。