アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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近く判決ーー注目される原告・「詐欺商品」販売会社元社長VS被告・タムラ製作所の民事訴訟

「アイデック」という会社が販売をしていた“節電機”=『省電王』(写真)をご記憶だろうか。  日立マクセル、セイコー電子工業、三越、三井物産といった大企業も販売代理店向けの卸を行い、全国で約10万台売れたという。盛んにテレビでCMもやっていた。  だが、4年ほど前に「節電効果がない」、「出火事故が起きる」といった苦情が相次ぎ、一転、アイデック社長は“希有の詐欺師”とマスコミに叩かれ、同社は2004年に倒産している。  被害者の会も出来、集団訴訟もやられた。  ところで、このアイデックが『省電王』の開発・製造を依頼していた先は東証1部上場、家電AV用トランス大手の「タムラ製作所」(東京都練馬区)だった。  そこでアイデック元社長は昨年末、タムラ製作所を相手取り、「欠陥商品」を開発・製造されたとして総額3億1400万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こしていた。その裁判、すでに結審し、近く判決が出る。  アイデック元社長の関係者は、「タムラ製作所側は何も反論できないというか、基本的に争っていない。こちら側が勝訴する可能性は十分ある」と漏らす。  タムラ製作所は800億円以上の売上げ、40億円近くの経常利益のある会社だから、仮に敗訴しても、それによる金額的な打撃はそれほど大きくはないだろう。  それより同社が恐れるのは、「『省電王』の性能を了解していたにも拘わらず製造していた」として、“詐欺の共犯”の批判を受けることだろう。  しかも、『省電王』への批判が出始めた2003年4月ごろ、タムラ製作所が密かに同製品の保守点検、安全部品追加工事を行っていたとの情報もある。  松下電話産業の温風ヒーター、リンナイのガス湯沸かし器など、「欠陥商品」に対する製造元の社会的責任は昨今、従来以上に厳しく問われており、大打撃を被る可能性も否定できないのではないか。 (写真=『省電王』と同じ性能の機械中味)…

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