アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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厚労省前局長金品提供疑惑に、キャリアの出世ノンキャリ叩き説

厚生労働省の松嶋賢・前九州厚生局長(59。すでに退職)が、大阪府内の社会福祉法人の前理事長から金品を受け取っていた問題が連日、大手マスコミを賑わしている。
これを受け、就任したばかりの舛添要一厚労相(横写真)は、事情聴取途中から早くも退職金返還など、世間受けする重い処分の可能性を臭わせている。
 だが、舛添厚労相自身、認めているように、前局長は金品を受け取った時期、職務権限のない部署にいた(同社会福祉法人には13億円の補助金が出ていた)。また、以下に前局長の「上申書」コピーを添付するが、そこで述べられているように前局長と前理事長は35年来の極めて親しい親戚関係から来るつき合いがあり、国家公務員倫理法の例外規定(入省前からのつきあいで、職務上知り合った関係ではない)に当たると本気で思っていた節がある。
しかも、前理事長が貸したとされる1500万円は、倫理法に抵触しないように「妻名義」としていたのではなく、本当に妻に対して貸し付けたものだった可能性が高い。
厚労省幹部の不祥事といえば、トップの事務次官だった岡光序治の汚職が思い浮かぶが、そのような悪質さはないとの声も省内にはある。では、なぜこれほど騒がれるのか?
(写真文書は、本日付の松嶋前局長「聴取書」)

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