7月24日、大手マスコミは、パチンコ店経営の「千歳ドーム」(東京都千代田区。現・アルファ・ドーム。写真は本社入居ビル)が東京国税局に約33億円の所得隠しによる追徴課税処分を受けていたことで、これを違法とするドーム側の主張を認め、国は控訴を断念したことを報じた。
この千歳ドーム、現在、株式の100%を本紙で何度も追及している東証2部上場「東理ホールディングス」(東京都中央区。福村康廣社長)の関連会社「ヒガシ・コーポレーション」(東京都新宿区)が所有している。
追及課税による対外信用低下と経営悪化の末、ヒガシ・コーポレーションに買収された時期は2007年5月になる。
当局が注目するのは、その直前に実施された東理ホールディングスの第3者割当増資。 同年2月に発表され発行総額は16億8000万円。その大半が千歳ドームの買収に使われたと見ている。