ジャスダック上場の不動産会社「セイクレスト」(青木勝稔社長=冒頭写真。大阪市中央区)ーーこれまでも債務超過解消のために現物出資を受け入れる“錬金術”を使うなどして凌いできたが、ついに監査法人が辞任し、決算書が提出できず、管理銘柄入りになっている。
その監査法人の辞任理由を見ると、セイクレストは資金調達のために複数のブローカーに接触し、挙句に白地の約束手形まで市中に出回っている模様(本紙はその一端につき、昨年12月23日に報じている)で、まさに末期症状といっていいだろう。
だが、今回、監査法人が辞任した理由は、この件に関してだけではない。他にも重大な件で見解の相違があったためのようなのだ。