「NFKホールディングス」(横浜市鶴見区)といえば、本紙指摘のように、「反社」疑惑もある旧「明治建物」(大阪市天王寺区。冒頭右写真は本社ビル)に株を買い占められ、不動産事業を名目に大損害を出させられたジャスダック上場企業。
その前にも、仕手筋に食われ、当局がいまも捜査しているとも言われる。
もっとも、本紙指摘のように旧「明治建物」との関係も、その下請け地上げ会社出身の城寶豊元社長(冒頭左写真)らが3月31日の臨時株主総会で取締役も辞任するということで、今更ながらではあるが、これを機にようやくNFKはダーティーな関係者との腐れ縁を絶ち、再出発できるとして期待する向きもある。
ところが、その3・31臨時株主総会に向け、水面下では、未だ暗闘が繰り広げられているようなのだ。
時は少し戻り、昨年12月3日、NFKは臨時株主総会を開催した。
株主から、前出・城寶氏らを解任、新たに3名の取締役を選任するなど提案があってのことだ。もっとも、これら提案は賛同者が少なくすべて否決された。
今回の3・31臨時株主総会は会社側が開催を呼びかけたものだが、この12月3日の臨時株主総会の時の同じ株主らが、同じ3月31に前回とほぼ同様の提案(ただし、解任を求める役員は前回の2名から4名に、新たに取締役選任を求める数が3名から4名に増えるなどしている)をするとして、3月5日付で「株主総会招集請求書」をNFKに送りつけていたのだ(2月28日に3月27日開催を求めるも、3月31日に変更)。
もっとも、ほとんどの株主がその事実を知らないのは無理もない。NFKがそのことをIRしていないからで、この株主はそれはおかしいとして3月7日、大阪証券取引所に「開示義務違反」だとして指導を求める文書を出している。
それにしても、この株主はいかなる勢力なのか。