すっかり報告が遅くなってしまったが、東京都が強行に進める豊洲への築地市場移転に弾みが付きかねないということで注目の「東京魚市場卸協同組合」(東卸)の理事長選だが、3月4日に理事会は開催されたものの、5度目の投票は行われなかった。
前回報告のように、移転反対派は、過去4度の投票とも15対15で決まらない以上、このまま投票を続けても仕方ないとして、代案として、総会を開催し全組合員の決を取るべきだとした。
これに対し、移転推進派はこの日までに、総代会での多数決で決めるべきだとして、臨時総代会招集を求めた。
組合員全員による投票なら、まず間違いなく移転反対派の理事長が選ばれる。一方、総代会での投票なら、関係者によれば、理事による投票同様、同数になる可能性もあるものの、幾分、移転推進派が有利ということで、双方の代案が出て来た格好だ。(総代100名の内訳は移転反対52名、賛成48名であるものの、現状、賛成に回る可能性のある反対の者が何名かいるとのこと)
そこで3月4日の理事会では、5回目の理事長選ではなく、臨時総会と臨時総代会のそれぞれ招集を認めるかどうかの決を取った。