本紙は東証2部の貴金属リサイクル主体、不動産や投資事業も手掛ける「中外鉱業」(本社・東京都千代田区)を07年後半に2度に渡り取り上げたことがある。
投資事業に失敗し、年間売上高をも上回る259億円もの特別損失を計上したことが契機になっている。
もっとも、この損失は中外鉱業が直に行った取引ではなく、3社に資金を貸し付け、その3社が間接的に損失を出したものだった(内1社は子会社「インテックス」で、こちらの特別損失は約113億円。100億円以上も貸し付けたインテックスは、登記上は中外鉱業と同居だが、実際は冒頭写真のレンタルオフィスにあった。右写真はそのレンタルオフィスの入居ビル)。
そして実に不可解なことに、中外鉱業のこの3社に対する債権は、サービサーにただ同然(約1億1000万円)で譲渡されてしまったからだ。
ところがこの2月、このサービサーの役員が解任されるなどし、一挙に入れ替わったのだ。