週明けの12月3日(2850円)、4日(3350円)と2日連続でストップ高の「ゲートウェイーホールディングス」(7708。JQ。東京都港区)――その原因は前週金曜日の11月30日、同社は取締役会を開き、第3者割当増資と新株予約権の発行を決議したとIRしたことだった。希薄化懸念より、資金調達による財務体質強化が好材料と見做されてのことだった。だが、本当にそうだろうか?
本紙がゲートウェイに注目しているのは、同社の資金繰りの厳しさにつけ込み、“増資マフィア”ともいわれる反社関係者が近年の同社増資に関与しているからだ。一度、こうした関与があれば、その後の増資にも怪しげな者が関わることは決して珍しくない。
しかも、同社はこの3年、売上高を大きく減らし、核となる事業を失ってもいる。
さて、11月30日にIRされた増資額は2億1890万円。一方の新株予約権はすべて行使されれば約2億4972万円。新株の方の行使機関は2年間で、とりあえず増資が予定通り実施されれば、そのすべてを引き受ける石山久男氏がいきなりゲートウェイ株の実に47・36%の筆頭株主に躍り出ることになる(例え新株予約権がすべて行使されても、こちらの引き受け手は3者で、石山氏が筆頭株主であることに代わりはない)。
希薄化の規模が大きいため、来年1月25日開催の臨時株主総会の承認を得なければならないが、それにしてもこの石山氏とは何者なのか?