アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

アルゼVS元社員訴訟で、アルゼが「詫び状」などの閲覧等制限申し立ての奇っ怪

 パチスロ大手「ユニバーサルエンターテインメント」(旧名アルゼ。東京都江東区。6425。JQ)側はこのわずか数カ月の間に、次々と巨額の民事訴訟を提起している。
元社員の3名、そしてマスコミでは本紙とロイター。元社員3名は、アルゼの岡田和生会長(冒頭写真)のフィリピンでのカジノホテル計画に関する贈賄疑惑が浮上するなか、その疑惑の計4000万ドルの送金に関わった者であり、一方、本紙とロイターはその贈賄疑惑を報じているという共通点がある。
そういうわけで、本紙もアルゼVS元社員の訴訟に関心を持っており、取材をしているが、そのなかで奇っ怪としか思えない事実が判明したので報告する。
本紙でも既報のように、アルゼVS元社員の訴訟のなかには、H氏だけを相手取り今年8月20日に提訴したものもある。
 アルゼ側の元社員への提訴内容も共通している。ケースによって額こそ違え、元社員が独断で送金し、アルゼ側に損害を与えたからその全額を支払えというものだ。
だが、本紙はこうした元社員への提訴は、岡田会長の贈賄疑惑が飛び出すなか、指示に従って送金した元社員に罪をなすりつけるものではないかとの疑いを持っている。
ところが、アルゼ側がH氏1人に対し、送金した5億円の一部1億円をとりあえず支払えと提訴した件では、訴状と一緒に、H氏が当時、アルゼ社長だった徳田一氏(上写真)に書いたとされる「詫び状」が添付されていた。
だが、その詫び状は現在、裁判所に出向いても閲覧できない。11月6日、アルゼ側はその詫び状などを訴訟当事者以外コピーはむろん、閲覧させないようにするように裁判所に申し立てを行ったからだ。

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