アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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築地市場移転に賛成させるための「大謀略」ーー東京都と東卸理事長らを繋いだキーマン

 本紙は5回に渡り、東京都が強引に築地市場の移転を進めるなか、築地市場で働く者の代表として最も力を持ち、かつ、未だ唯一賛成に回っていない「東京都魚市場卸協同組合(東卸)」を懐柔すべく、東卸の最大の懸案材料だった借金の整理にかこつけ、伊藤宏之東卸理事長ら幹部6名に“アメ”を与えたのではないかとの疑惑につき検証した。
ちなみに、都が強引に築地市場移転を進めることにつき、築地市場の反対派組合員の間では「石原(慎太郎)知事は豊洲への移転に拘っているのではない。築地市場から我々を何としても出したいということ。移転先ではなく、我々が出た後の築地市場を使用させる利権話があり、そのリミットが迫っているのでないか。だとすれば、いまの築地市場の立て替えがダメというのもわかる。何が何でも豊洲に拘るのも、新たな代替地を見つけるより早く移転でるからではないのか。(大手)マスコミがこれだけ重要な疑惑をまったくというほど取り上げないのも、この利権話に噛んでいるからとしか思えない」との見方が根強い。
もっとも東京都、東卸は「築地移転問題と東卸の借金整理は別問題。時期がたまたま重なっただけのことで邪推」という立場だ。
確かに、この東卸の借金整理を裏で東京都が画策したとの具体的な証拠はない。
というより、東京都が画策していたのが本当でも、その証拠が残るようなヘマをするわけもないだろう。
だが、両者を繋ぎ得るキーマンが存在したのは事実だ。

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