アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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クレディセゾン、アトリウム、NFKホールディングスとの関係ーー旧「明治建物」が破産手続き開始決定(続き)

 前回、1月14日に破産開始決定が出た旧「明治建物」(現「FIELD」。大阪市天王寺区)に関して報じた、その負債総額が数十億円程度ということはないのではないかと報じたが、言葉足らずだったので、追加報告しておく。
前回、報じたように、明治建物は東京は表参道ヒルズ裏手の地上げを行っていたが失敗した。その他の多くの地上げ失敗も含めると、その負債総額は軽く数百億円はあるはずだ(冒頭写真=「週刊東洋経済」08年5月31日号より。記事中写真は旧明治建物の表参道ヒルズ裏の地上げ失敗物件)。
明治建物には自己資金はなく、その地上げ資金は借り入れ。ところが、そのメーンが不動産ファンドや、親会社だった「クレディセゾン」の不動産融資保証をしていた「アトリウム」だったのだが、借り入れする際、その債務を負うのは、この地上げ用に設立した特別目的会社(SPC)なので、明治建物の負債にはカウントされない。
しかも、アトリウムは利益を挙げるため、旧明治建物のようなたくさんの“危ない”企業を相手にした挙げ句、巨額負債を抱え、東証1部上場廃止、親会社クレディセゾンが完全子会社化した(09年度決算、クレディセゾンは多額の引当金計上により約556億円の大幅赤字に)ことも前回述べた。

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