アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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うなぎ産地偽装の「里帰り」という手口

 中国産うなぎが問題になっているが、では、国産ものは安全かといえば、様々な手口で国産と偽装されているものもあり、決して安全とは言い切れない。 2002年10月に発覚した、東証1部の大手商社「伊藤忠商事」(本社・大阪市。右写真)の子会社「伊藤忠フレッシュ」が台湾産を国産と偽って販売していた件はまだ記憶に新しい。 手口は極めて荒っぽく、かつ単純。 台湾から輸入したうなぎの蒲焼きを、同社九州水産営業所(福岡市。事件後、廃止)において、そのパックを外して国産(鹿児島産)と明記された別のパックにリパックし、そして堂々と販売していた。 この違法営業は約1年続き、約100?が販売された。 わが国を代表する大手商社からしてこの有様なのだ。 本紙は他にも複数の卸業者が同様のリパックという手口に手を染めていると聞いているが、物証がないので実名は控える。 この他に「里帰り」を悪用した手口もある。 現在、わが国の養殖うなぎの稚魚である「シラスウナギ」の4割ほどは台湾で獲れたものを使っている。 もっとも、日本農林規格(JAS)法では、飼育期間が最も長い場所が原産地となる。 そこで、台湾で捕獲されたシラスウナギを使った場合、飼育数カ月にして色は親ウナギそっくりの「クロコ」となると(最大約50g)、ごく短期間だけ台湾に「里帰り」させてやり、再度、輸入する。 その際に最初から向こうにいた「クロコ」を、里帰り分に混ぜてやる。 これだけで、台湾産なら1尾400円ほどのところ、国産価格1000円で販売できるのだ。この手口を使わない手はないというわけだ。 しかも、この「里帰り」うなぎは国産として販売されている数の約半分にも上るというから、相当の偽装国産が手回っていると考えていいだろう。…

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