医療法人社団「真匡会」(東京都新宿区)などの医療機関債を巡る詐欺事件で、首謀者と見られ、指名手配されていた川野伝二郎容疑者(=冒頭写真。47)――逃げ切れないと観念したのか、2月11日、弁護士に付き添われ大阪府警に出頭、逮捕されたわけだが、本紙でも既報のように、この5年ほどの間、手を変え品を変え、ともかく確信犯的に詐欺をしまくっていたようだ。
08年6月設立の「アフリカントラスト(現ワールド・リソースコミュニケーション)」(東京都港区)ではレアメタルやダイヤモンドなどアフリカの希少資源を独自ルートで輸入販売できる、10年1月設立の「東亜エナジー」(東京都新宿区)では石油会社の日本営業窓口などと偽って、それぞれ社債を発行。今回の医療債同様、高齢者を中心に電話アポ、自宅訪問攻勢で販売し、紙くずにしていた。
今回の医療債販売は前出・2社の社債販売開始より後発で、2社の悪名が高くなったため、詐欺の材料を変えたものと思われるが、この川野容疑者、さらにその前は何をやっていたのか?