アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

自殺増加報告が出るなか、抗うつ剤で儲けている上場企業3社

 昨日発売の「毎日新聞」(写真)が、抗うつ剤「パキシル」の副作用が疑われる自殺者が増えていることが、厚生労働省の調べでわかったとして社会面で大きく報じている。 同薬は「グラクソ・スミスクライン」(英国)が製造・販売している。抗うつ剤はその作用からSSRIとSNRIの2種類に大別され、人気が高いのが前者で、わが国において「パキシル」は一番人気のようだ。 もっとも、わが国ではこの他にもSSRI系の抗うつ剤は2種類発売(つまり厚生相の認可を得ている)されており、こちらの人気もなかなか高い。 それは「ルボックス」と「デプロメール」だが、この2種類は名前こそ違え、そもそも「ルボックス」名で発売していたソルベイ社(米国)から主成分の提供を受けており、製造課程が異なるぐらいの差しかない。 では、ソルベイ社はなぜ2002年に米国内での販売を停止したのか。 実はあの全米を震撼させたコロンバイン高校銃乱射事件の犯人の一人が使用していて、重傷を負った被害者がソルベイ社を告訴したからだ。  では、そんな薬を売っているわが国上場企業とはどこかのか。 「ルボックス」は東証1部、山之内製薬が藤沢薬品工業を吸収して出来た「アステラス製薬」(本社・東京都中央区)。 「デプロメール」は食薬兼業の東証1部「明治製菓」(東京都中央区)。同社は薬品の方では抗生剤と抗うつ剤を含む中枢神経系を柱にしており、現在、別の抗うつ剤を開発中。 一方、SNRI系の抗うつ剤で、わが国で認可されているのは「トレドミン」のみ。同薬を販売しているのは東証1部、繊維・化学主体の「旭化成」(東京都千代田区)。 もちろん、販売すること自体が問題といっているわけではない。 ただし、副作用の恐ろしさが現場の医師や患者に正確に伝わっておらず、安易に使用されている側面があるとの批判の声が聞かれるのは事実。 近年、国内で謎の自殺や凶悪事件が目立つなか、本紙が以前、紹介した書籍(写真)の著者・生田哲薬学博士は抗うつ剤の危険性を叫ぶ。 それに、「ルボックス」に関しては05年10月、厚生労働省はうつ病患者だけでなく、「社会不安障害」にも効果があるとして適用範囲を広くしている。 「社会不安障害」とは、人と会う、会議で意見を述べる時など、過剰な不安を憶え、日常生活に支障を来す状態をいうと、同社はニュースリリースで解説しているが、程度の差はあれ現代社会でも誰でも憶えのあること。 これは服用の厳格化と逆行した決定ではないのか。…

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧