本紙既報のように、今回の渋谷温泉施設爆発事、グループ会社を率いる東証1部「ユニマットライフ」(本社・東京都港区)の高橋洋二会長(写真。64)に事故防止の管理責任があったように思うと指摘していたところ、やはりというべきか、その責任を問う動きが出て来た。
まず1つは、事故後、初めて高橋会長が謝罪のために遺族を訪ねたこと。26日のことで、事故からすでに一週間経過している。
これに対し、事故で亡くなったアルバイト従業員(23)の父は、「なぜ、グループのトップがすぐに公の場に出て説明しないのか」、「(温泉施設の女性社長に)すべて責任を被せて逃げないようにしてもらいたい」、さらには「あっち(食肉偽装のミートホープ社)の方がまだまし」などと痛烈に批判している。
一方、警視庁渋谷署捜査本部は同26日、業務上過失致傷容疑で、温泉施設運営会社の親会社「ユニマットコスモス」など計10箇所を家宅捜索。さらに翌27日には高橋会長から事情聴取する方針を固めたとの報道も出ている。
温泉の掘削や施設建設の発注をしたのは別のグループ企業「ユニマット不動産」。そして昨年1月の開業から同年4月までは運営も同社が直に行っていたという。
ここで思い出して欲しいのは、本紙既報のように、この「ユニマット不動産」はあの南青山の地上げに関係していたこと。