アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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総連売却問題ーー緒方重威元公安調査庁長官が関わった理由(2)

前回、緒方重威元公安調査庁長官が、「三正」の満井忠男元社長と巨額借金を引き受けるほど懇意な関係にあったことを述べた。  その一方の満井元社長は、不動産取引を通して朝鮮総連と信頼関係を築いていたようだ。具体的な取引物件に関しては現在、取材中。追って、報告したい。  では、緒方氏と満井元社長はいかにして知り合ったのか。  この点に関しては、「毎日新聞」が6月17日の朝刊で公安庁職員が繋いだとしている。だが、その一方で複数のマスコミの取材を受けている朝堂院大覚氏(写真=「サピオ」95年10月11日号))なる人物は「自分が仲介した」と証言、公安庁職員説を強く否定している。  この朝堂氏の知り合いに、広域暴力団関係者の弁護を度々している山田有宏弁護士がいる。緒方氏同様検察OBとはいえ、山田氏が任官していたのはわずか5年余。ただし、緒方氏と早稲田大学の同窓ということで、山田氏の仲介で緒方氏は朝堂院氏と面識を持ち、さらに満井氏と知り合うことになったという。  この朝堂院氏、実名は松浦良右氏。かつては故・後藤田正晴元副総理(元警察庁長官)、石原慎太郎東京都知事に秘書を送り込むほど親しかったが、政界疑惑絡みのナミレイ事件で逮捕されたこともある。  その後、「法曹政治連盟」最高顧問、近年は「日本会議」議長などを名乗り、さまざまな活動を行っている。  その拠点は以前は東京・神田錦町の「三正」所有のビルだった。  同ビルも当時から抵当権がビッシリ設定され、後、競売されるが、強面の朝堂院氏の役目はそこに居座ることで競売参加者を敬遠、満井元社長のために実質、競売妨害してやる役割を担っていたとの見方もある。  近年では百貨店「そごう」を破綻させた水島廣雄元会長のマスコミ代理人、田原総一郎氏の靖国発言への謝罪要求、また六本木のTSKビルの地上げに介入(写真=「国際新聞」06年6月30日)するなどで注目を集めている。  話を緒方氏に戻そう。  前回述べたように、4億3000万円もの債務を抱える緒方氏としてはまともな仕事だけではいつまで経っても完済できない。そこで満井元社長の誘いに乗り、今回の朝鮮総連本部ビルの売却で一挙に債務を完済しようとしたのではないか。  一方、満井元社長にしても、この取引で巨額の手数料を欲しいが(すでに4億円もらっているとの報道も)、表に出ては、今なお残る借金の片に儲けを取られかねない。また、前科のあるわが身としては公安など当局になおさら目をつけられたくない。そこでダミーとして緒方氏を入れた。  その点、「公安調査庁の元トップを表に立てれば、逆により反発を招く」との見方もあろう。だが、満井元社長等はむしろ「元トップを表に立てることで、“身内の恥は表面化させたくない”ということでむしろいい方向に運ぶ」と判断したのではないだろうか。  もっとも、既報のように売却は白紙に。また緒方氏、満井元社長等は虚偽登記容疑などで立件される見込みで、その読みは完全に外れたといえる(続く)。…

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