ITソリューションやアウトソーシングサービス大手で、東証1部上場の三井物産系企業「日本ユニシス」(本社・東京都江東区。籾井勝人社長=写真)が、とんでもない買い物をして頭を抱えている。
同社はIP網強化などの狙いから、東証1部のネットワーク構築会社「ネットマークス」(東京都港区)に対するTOBを実施、6月1日、ネットマークスを連結子会社にすると発表した。株式の取得割合は66・9%、取得費用は約93億円だった。
ところが、その直後の6月4日、ネットマークスは不適切な取引の存在が判明し、過去3年間の決算修正をする可能性が生じる恐れがあると明らかにした。
さらに同社は6月8日、「重大な疑義が生じた」として、定時株主総会の延期、それに今年3月期の決算報告書を法定期限内に提出できなくなったとした。