アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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兜町でも知られた「ベストライフ」、ついに「寿光会」の経営権放棄へ

有料老人ホーム経営大手の「ベストライフ」(本社・東京都新宿区。長井力代表)は、経営難救済のかたちで実質、医療法人「寿光会」(東京都青梅市)の経営権を手に入れていた。
だが、本紙既報のように、裁判となり、06年8月には一審に続き控訴審でも敗訴していた。
上告したものの、今年2月18日には上告棄却。それでも、法的に経営権を認められた人物に対し、破産申立をするなどしてなお抵抗を続けていたが、その戦略も手詰まりとなり、新経営陣側と話し合いを持ち、近く完全に同医療法人から手を引く方向で話し合いが持たれるようだ。
それと並行し、ベストライフまたは代表の父で、同社オーナーの長井博實氏はこの間、その豊富な資金力を背景に、上場廃止になった「丸石自転車(関連の医療法人「松嶺会」=破たん)」、「アドテックス」、またジャスダック上場の投資ファンド支援「バーテックスリンク」(本社・東京都千代田区。「四季報」07年2集で長井氏が8・1%で筆頭株主)などに投資。さらに安売り靴の「トミヤマ」(大阪市浪速区)、魚介類卸の「大阪淡水貝」(大阪市福島区)にも出資するなど、兜町や金融ブローカーの世界でも知られた存在だった。
(写真=寿光会経営の青梅・坂本病院)

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